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機械学習で「ドラクエ」のゲームバランスを調整 SBクラウドとスクエニが共同研究

» 2020年09月18日 16時26分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクとアリババグループの合弁会社であるSBクラウドはこのほど、スクウェア・エニックス(スクエニ)と機械学習を活用した共同研究を実施したと発表した。スクエニのスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」を用い、機械学習でプレイヤー間で流行しているカードなどを分析した。その結果を、コンピューター対戦のバランス調整に役立てる。

 共同研究では、過去に収集したプレイヤーの行動ログデータを機械学習で分析。流行しているカードやデッキ(カードを組み合わせたセット)、どの行動が勝利に貢献したかなどを推論し、カードの利用状況を可視化した。

 カードゲームのコンピュータ対戦において、AIがプレイヤーの行動を予想してカードを選択するには、まず対戦相手のデッキを予測する必要がある。デッキを予測するには、膨大な量になるゲーム内のデータ分析手法を選定することや、データを高速に処理できる環境を用意することが重要という。

 そこで、SBクラウドは同社が国内でサービスを展開しているAlibaba Cloudのプロダクトを活用。機械学習のシステム基盤として、NVIDIA GPUを搭載した仮想サーバ「Elastic Compute Service(ECS)」と、ビッグデータ処理プラットフォーム「MaxCompute」を利用した。

 今後は研究の結果を基に、カードの組み合わせを改善し、コンピュータ対戦のバランス調整に活用する。

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