「タピオカバブル」がコロナで大崩壊 “聖地”原宿の閉店ラッシュと各社の生き残り策長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/5 ページ)

» 2020年09月16日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

 タピオカ専門店が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大崩壊を起こしている。

 今年に入って、タピオカ専門店が集中的に出店する聖地、東京・原宿界隈(かいわい)では、少なくとも10店が緊急事態以降も続く来街者激減のため、持ちこたえられずに閉店した。その中には、大手のゴンチャ(貢茶)、ココトカ(CoCo都可)、パールレディといった、新型コロナの流行前は行列が絶えなかった有名チェーンの店舗も含まれている。台湾式かき氷専門店で長蛇の列をつくっていたアイスモンスターも閉店したが、この店でもタピオカを販売していた。

ゴンチャの原宿表参道1号店は閉店した

 経営するチェーン本部では、もはやタピオカだけでは生き残れないと、「台湾ティーカフェ」としての再構築に躍起だ。

 最大手のゴンチャでは、新提案のお酢をベースにしたビネガードリンクや、コーヒーを新発売。メニューの多様化を進めている。

 タピオカブームの火付け役である春水堂では、新分野であるティーカクテルを提案。さらに、回転寿司のスシローは、台湾のシェアティーと組んで台湾茶専門店を新展開し、“お茶のスターバックス”を目指している。

 果たして、タピオカ屋は台湾ティーカフェとして再生できるのだろうか。

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