「鬼滅の刃」を超える勢いのテレビアニメは？　視聴傾向を分析（1/3 ページ）

[ITmedia]

　「鬼滅の刃」を超える勢いのあるアニメは？　CCCマーケティングが運営するソレユケテレビ探偵団が、アニメ「呪術廻戦」を対象にテレビ視聴を分析した結果、「呪術廻戦」の視聴率（ライブ視聴+録画視聴）が、「鬼滅の刃」に対して大幅に高いことが判明した。

　「呪術廻戦」は2020年10月に開始したMBSやTBS系列での地上波アニメ放送、「鬼滅の刃」は19年4月に開始したTOKYO MXでの地上波アニメ放送を対象に視聴分析をした。ライブ視聴と録画視聴を合わせた視聴率の推移をグラフにすると、「呪術廻戦」の視聴率が「鬼滅の刃」を大幅に上回った。第1話の視聴率はアニメ「呪術廻戦」で4.4％、アニメ「鬼滅の刃」で2.1％と2倍以上の差が出ていて、放送開始から注目度の高さが伺える。

　いずれのアニメも放送を重ねるごとに視聴率は上昇傾向を示した。アニメ「呪術廻戦」は第14話でさらに1％ほど視聴率が増加し、最終回では9.1％だった。「鬼滅の刃」への注目度が日本中で高まっている中で、「呪術廻戦」の第1話が放送されたことも、多くの視聴者が「呪術廻戦」を見たことの要因として挙げられる。

　「鬼滅の刃」は20年の映画産業を席巻し、日本での歴代興行収入を19年ぶりに塗り替える大ブームを巻き起こした。だが、実は19年のアニメ放送開始時にはそれほど注目されていなかった。アニメ放送が終了してからじわりと人気が広がり、20年10月に映画が公開されたのを皮切りに世の中を席巻するほどのブームを巻き起こしている。

　一方、現在『週刊少年ジャンプ』で連載中の「呪術廻戦」は、20年10月にテレビアニメがスタートし、放送を重ねるごとに注目度が高まっている。3月にテレビアニメは最終回を迎えたものの映画化が発表されていて、21年冬の公開が予定されている。マンガはシリーズ累計発行部数が4500万部を突破した。