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ホンダ、新型「ヴェゼル」を4月23日発売 初のフルモデルチェンジより力強いデザイン(1/2 ページ)

» 2021年04月22日 14時20分 公開
[ITmedia]

 ホンダは4月22日、小型SUVの新型「VEZEL(ヴェゼル)」を4月23日に発売すると発表した。初代モデルを13年12月に発売し、初のフルモデルチェンジとなった新型モデルは、「センタータンクレイアウト」を踏襲してコンパクトサイズを維持しながらも、より力強いデザインへと変えた。

新型「ヴェゼル」を発売する

 エクステリアのデザインには、全席で爽快な視界を提供するための「スリーク&ロングキャビン」を採用。サイドのラインを前後に貫かせた、水平基調のデザインとした。

 インテリアは「かたまり感」のあるフォルムでSUVの力強さを表現した。一方、体が触れる部位には柔らかな触感のパッドをあしらい、強さと優しさを表現した。

新型ヴェゼルのインテリア

 空力性能は、F1パワーユニットの設計・開発などを行うHRD Sakuraの風洞実験施設で検証を重ね、クラストップレベルの空力性能を追求。エアロパーツを追加せず、各部の形状を最適化することで、シンプルなエクステリアデザインと、優れた空力性能の両立を実現した。

 パワートレーンは、ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルを用意。ハイブリッドモデルには、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載。バッテリーのセル数を増やし、モーター出力を上げることで、「力強い走り」を目指したという。また、小型化したPCU(パワーコントロールユニット)を荷室下からエンジンルームへ移動し、吸排気経路の最適化など構造の見直しを行うことで、広い荷室空間との両立を実現した。

新型「ヴェゼル」

 ガソリンモデルでは、FITで採用した新開発のCVTに対して、ギヤのローレシオ化を図り最適化を実施。発進時はスムーズで扱いやすく、加速時にはリニアで爽快な加速フィールが感じられるよう改良を加えたという。

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