ITmedia NEWS > STUDIO >

Clubhouseからスクレイピングされたユーザーデータ130万件も無料公開

» 2021年04月12日 09時07分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Clubhouseの個人データ約130万件が、米Facebook米Microsoft傘下のLinkedInのものが公開されたのと同じ犯罪フォーラムで公開されていると、リトアニアのメディアCyberNewsが4月10日(現地時間)に報じた

 「Clubhouseも(FacebookとLinkedInと)同じ運命をたどったようで、人気のハッカーフォーラムで130万件のスクレイピングされたClubhouseのユーザーデータを含むSQLデータベースが無料で公開された」としている。

 スクレイピングとは、botを使ってWebサイトの情報をまるごとダウンロードし、その中から必要な情報を抜き出す手法だ。

 Clubhouseはすぐに「これらのデータはすべて公開プロフィール情報で公開されているものであり、アプリやわれわれのAPIを使えば誰でもアクセスできるものだ」とツイートした。

 clubhouse

 CyberNewsによると、データベースには以下の情報が含まれている。アカウント作成に必要な携帯電話番号は含まれない。

  • ユーザーID
  • 登録した氏名
  • 写真のURL
  • ユーザー名
  • Twitterアカウント
  • Instagramアカウント
  • フォロワー数
  • フォロー人数
  • アカウント作成日
  • 招待したユーザーのユーザー名

 LinkedIn同様、ユーザーが提供したデータしか公開されていないが、Clubhouseは実名登録が原則なので、TwitterやInstagramで実名を公開していないユーザーでもこのデータから照合が可能だ。

 Clubhouseのツイートに対しては、「あなたがAPIを公開したという理由だけでプライバシーの侵害と扱われるべきではないということにはならない」や、「ポイントは『われわれのAPIを使えば誰でもアクセスできる』の部分だ。ハッカーはプログラマーでもあるのだから、APIの使い方を知っている」などのコメントが付いている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.