プログラミング学習を無償提供する支援プロジェクトが始動 コロナで学習機会に影響が出た学生を対象(1/2 ページ)

» 2021年04月15日 18時43分 公開
[ITmedia]

 プログラミング学習サービスを運営するLABOT(東京都渋谷区)と、NPO法人CLACK(大阪市)は、プログラミング学習を無償提供するプロジェクト「CODEGYM Academy」を開始する。対象は、新型コロナウイルス感染拡大によって学習・就職に影響を受けた学生1000人。GMOインターネットグループ、スマレジなど28の協賛企業の協力のもと実施する。

LABOT(東京都渋谷区)と、NPO法人CLACK(大阪市)は、プログラミング学習を無償提供する支援プロジェクト「CODEGYM Academy」を開始する(以下リリースより)

 LABOTは4月15日に記者会見を開き、鶴田浩之社長は「過去のハンディキャップ、逆境を乗り越えた人は強くなれると信じている。一人でも多くの技術者の誕生を支えていきたい」とコメントした。

 LABOTは、2020年1月に日本国内で初めて、ISAを採用したコンピュータサイエンス・プログラミングスクール「CODEGYM ISA」を開校した。ISAとは「Income Share Agreement(所得分配契約)」の略語で、在学中には学費の支払いが不要で、就職後に決定した年収に連動して支払額が決定する契約方法を指す。同社は家庭環境・学歴・年収などによらず、平等に挑戦できる教育機会の提供を目指し、事業を展開してきた。

 今回、新型コロナウイルスの影響を受けた人を対象に、新卒エンジニアに挑戦できる選択肢を提供する機会を作った。高校生にプログラミング教育を無償提供するNPO法人CLACKと協力し、オンラインでプログラミング学習を無償で受けられる支援プロジェクト「CODEGYM Academy」を開始する。

 内容は、米ハーバード大学の6カ月間に及ぶ本格的なプログラム「CS50」をメイン教材として採用。メモリ管理、データ構造とアルゴリズムなどの基礎知識から、Webアプリケーションの開発、ユーザーインタフェース、セキュリティやテストといった実践的なWeb開発スキルを身につけられるようにした。600時間相当を掛け、国内ITやWeb企業へのエンジニア就職を目指せる水準まで、キャリアを支援する。

 CODEGYM Academyでは、専門家のキャリアアドバイザーなどとの契約の上、カリキュラムの70%程度を終えた受講生から、就職活動の支援プログラムを開始。ただ、特定の企業への就職を勧めることや、職業紹介を対価として企業から金銭などを得ることはない。カリキュラムの一環として、スポンサー企業に所属されている先輩エンジニアや、人事担当者との交流会などを定期的に設定し、キャリア作りにつながる場を設定する。

協賛企業のリスト
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.