スマホ捨て自給自足、ファーウェイの「抗日戦争」を読み解くキーワード<ファーウェイの現在地・下>浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/7 ページ)

» 2021年04月08日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 2018年はスマートフォン2億4000万台を販売し、世界シェアで2位に立ったファーウェイ。19年も出荷台数は世界2位を死守したが、米政府の規制がなければ3億台が視野に入っていた。20年はアップルに抜かれて3位に後退し、調査会社Counterpointによると、21年2月のシェアは4%まで下がった。

 胡厚崑(ケン・フー)副会長兼輪番会長は「フラッグシップモデルは計画通り発売する」「今後も世界でリーダー的地位を維持する」と発言したが、21年の出荷台数は7000万台前後に落ち込むと見られ、中国メーカー4社に抜かれて7位にとどまる見通しだ。

 ファーウェイは生存のため、抗日戦争に由来する「南泥湾プロジェクト」に着手した。全3回に渡るファーウェイ特集の最終回は、「脱スマホ」「脱アメリカ」の鍵となるキーワードを紹介する。

ファーウェイ特集の最終回は、ファーウェイが生存のために着手した「南泥湾プロジェクト」を始め、「脱スマホ」「脱アメリカ」の鍵となるキーワードを紹介する(写真提供:ゲッティイメージズ)
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