クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

スバル、新型「SUBARU BRZ」公開 2.4リッターエンジンを搭載し夏に発売トヨタ「GR 86」と共同開発(1/2 ページ)

» 2021年04月05日 15時45分 公開
[ITmedia]

 SUBARUとTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は3月5日、オンライン合同イベントを実施。共同開発したSUBARUの新型「SUBARU BRZ」(日本仕様)と、TGRの新型「GR 86」を公開した。新型SUBARU BRZは2021年夏に、新型「GR 86」は秋頃に日本での販売を開始する予定だ。

 SUBARU BRZは、水平対向エンジンを搭載した FRレイアウトのピュアスポーツカー。12年に発売した初代モデルは「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載し、ハンドリング性能を高めた。

左からTGRの新型「GR 86」とSUBARUの新型「SUBARU BRZ」(日本仕様)(出所:プレスリリース)

 今回の共同開発はクルマのベースを共有しながらもそれぞれの個性を引き伸ばす異なる走りの味を持たせることに注力。SUBARUは「『GR 86』開発チームと切磋琢磨した結果『誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー』を実現しました」と説明する。

 新型SUBARU BRZでは、初代モデルから排気量を拡大した新型2.4リットルの水平対向4気筒エンジンを搭載。吸排気性能の強化と、フリクション低減でトルクを向上した。

(出所:プレスリリース)

 AT搭載車ではSPORTモードの制御を進化させた。クルマがスポーツ走行中と判断した場合は、ドライバーの意思や操作に応じて最適なシフト操作を自動的に行い、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能にしたという。

(出所:プレスリリース)

 スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れ、インナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用しボディーを再構築した。初代モデルに対しフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上。また、ステアリング操作への応答性を高め、旋回時のトラクション性能も向上させた。

(出所:プレスリリース)

 ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材には軽量なアルミを採用。エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると同時に、前後左右重量の適正化やさらなる低重心化を実現し、運動性能を向上させた。

 18インチアルミホイール装着車には、215/40R18ミシュランパイロットスポーツ4タイヤを装備した。

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