犬型ロボット「Spot」で知られる米ロボットメーカーのBoston Dynamicsは3月29日(現地時間)、倉庫用ロボット「Stretch」のプロトタイプを披露した。狭いところでも動き回り、吸盤のついたアームで箱をピッキングする。
車輪の付いた全方向に移動できる正方形の「モバイルベース」、カメラやセンサーを備えた「知覚マスト」、7自由度のロボットアームと、その先端の最大23個の箱を掴んで移動できる吸盤つき「スマートグリッパー」で構成されている。トラックからの荷降ろしからパレットへの積載までの作業を行える。
デモ動画(記事末に転載)では段ボールを扱っているが、「高度なセンサーと調整機能を備えた」スマートグリッパーがシュリンクラップされたものなど、さまざまな荷物を扱えるとしている。
公式Twitterアカウントで披露した動画では、Spot Miniをピッキングし、そっと床に下ろす様子も見ることができる。
価格は公表されていない。Boston Dynamicsは現在、パイロットテストを行う顧客を探しており、2022年の商用展開を目指すとしている。
Boston Dynamicsはソフトバンクグループ傘下だが、昨年12月に韓国Hyundai Motor Groupへの売却を発表しており、6月までに取引が完了する見込みだ。
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