マツダMX-30にEVモデルが追加された。これがいろんな意味で非常に面白いクルマだったので考察してみたい。
「これこそがマツダのEVへの回答」と受け止める向きもいるかもしれないが、それは半分だけ正解で半分は不正解だ。
のっけから本質的なことを書くと、MX-30 EVは商品としてはまだまだで、バイヤーズガイド的見地から見ればお勧めし難いクルマである。同じシャシーを使う、マイルドハイブリッドモデルと比べて割高な上、実用上の航続距離はせいぜい200キロと使い勝手への制限も加わる。
それは同時に現時点でのEVのリアルな姿を映し出しているともいえる。もちろんこの先、さまざまな進歩により、商品としても徐々に成熟していくだろうが、少なくともこの2021年の時点において、非プレミアムCセグメントEVの素顔は贔屓目(ひいきめ)に見ても「金の卵」である。
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