ヤフーとLINE 経営統合で何を統合? すみ分け?(1/2 ページ)

» 2021年03月01日 18時56分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 3月1日に経営統合を完了したZホールディングスとLINE。会見では、Co-CEO(共同CEO)となる川邊健太郎氏と出澤剛氏が統合後の戦略を話した。統合を発表した1年4カ月前から、「グローバルなGAFAや中国のBATに対抗する」と狙いを話していたとおり、「我々はローカルに根ざした企業でありたい」と位置付けを述べた。

ヤフーとLINEの企業カラーである赤と緑のストライプのネクタイを締めた、Co-CEOとなる川邊健太郎氏と出澤剛氏

2023年度に売上高は2兆円

 統合後は2023年度に売上高は2兆円、営業利益は2250億円を目指す。現在の2社の売上高の合計から、3年で数千億円増加させる計画だ。

 どんな領域で拡大を目指すのか。川邊氏は、「1つは相乗効果が出やすい広告。販促市場はブルーオーシャンだ。ECでは、先行する2社(楽天、アマゾン)に取扱高で迫りつつある。ポイントプログラムの統合などを使いながらやっていく」とした。出澤氏は、「販促市場は10兆円規模ともいわれ、デジタル化がほとんど進んでいない。(集客から購入、再購入までの)フルファネルのコミュニケーションはわれわれしかできない」と、販促市場への期待を話した。

ヤフーとLINEの各機能を組み合わせることで、販促における「集客」から「購入」「オファー配信」、そして「再購入」までの一連のファネルを提供できるとした 
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