2021年の1月21日に「Raspberry Pi Pico」が発売されました。日本でもすでに発売されているので手に入れた方もいるかもしれません。私も先日スイッチサイエンス(税込550円)に注文して届いたばかりです。
Raspberry Pi Picoはこれまでのラズパイシリーズとは異なり、OSを搭載することができません。このためコンピュータではなく、「マイクロコントローラーボード」という呼び方をしています。
プログラムもC/C++と、MicroPythonというPython 3と互換性のある言語のみしか使えません。また、本体には端子が用意されていないので、自分でピンヘッダを購入してはんだ付けするか、Raspberry Pi Picoを取り付けて利用できるハードウェアを使う必要があります。ちなみに海外のサイトですが、PIMORONIではRaspberry Pi Picoと組み合わせて使うキットが発売されています。
制約が多いチップですが、他のラズパイと同じようにGPIOが用意されており、SPIコントローラーが2系統、I2Cコントローラーが2系統、シリアル通信ができるUARTが2系統あるほか、PWMに至っては16系統用意されています。
これだけのI/Oがあれば、センサーなどを組み合わせることで、IoTデバイスとして何かできそうな気がします。実はこの連載で、とある方法でラズパイをIoTデバイスにして使う方法を解説しようと思い、システムはすでに組み上げているのですが、「Raspberry Pi Picoでやっても面白いかも……」と考えています。
また、これまでのラズパイシリーズにはなかったアナログ入力が搭載されたのも注目するところです。
ラズパイのスペック概要を挙げておくと以下のようになります。
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