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就活で「テレワーク」重視は6割 入社後の人間関係構築には不安も制度あれば「利用したい」8割

» 2021年02月19日 14時45分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で一気に広がったテレワーク。今後は、就職する企業を判断する際の指標の一つにもなるだろう。就職情報サイトを運営する学情が2022年3月卒業予定の大学生に調査した結果によると、就職活動でテレワーク制度があるかどうかを重視する割合が約6割に達した。一方、入社してすぐにテレワークで働くことには不安を感じる学生も多く、企業側のフォローも重要になりそうだ。

学生の就活でも「テレワーク」を重視する傾向が強くなった

 企業の新卒採用にプレエントリーする際、テレワーク制度があるか重視するか尋ねると、「重視する」が16.6%、「どちらかといえば重視する」が40.6%となり、計57.2%がテレワーク制度の有無を気にしていた。「どちらとも言えない」は22.5%。「重視しない」「どちらかといえば重視しない」は計20.4%だった。

 また、入社する企業にテレワーク制度があれば利用したいか、という質問では、「利用したい」が41.4%、「どちらかといえば利用したい」が35.7%。テレワークの利用意向がある学生が77.1%を占めた。

テレワーク制度があるか重視するか(左)、テレワーク制度があれば利用したいか(=学情調べ)

 希望するテレワークの頻度は「週に1〜2回」が最多の29.8%。「週に3〜4回」も28.1%を占めた。「毎日」は9.4%にとどまり、完全にテレワークだけで仕事をしたいと考える学生は少ないようだ。また、「入社後仕事に慣れてから実施したい」という回答も23.9%を占め、職場や業務の様子を見てから判断するという意向の学生も多かった。

どのくらいの頻度でテレワークを実施したいか(=学情調べ)

 さらに、入社後すぐにテレワークを実施することに対しては「不安がある」が22.1%、「どちらかといえば不安がある」が42.4%。テレワークを制度として取り入れる企業が増えている中、6割以上の学生がいきなりテレワークで働くことに不安を感じていた。

 不安に感じる内容は「先輩や上司など社内の人間関係」が82.3%で最多。「仕事の進め方の習得」(80.8%)、「仕事で必要なスキルの習得」(70.5%)、「同期とのつながり」(65.5%)と続いた。テレワークでは、人間関係の構築や業務の指導など、より手厚くフォローする必要がありそうだ。

テレワークで不安に感じること(=学情調べ)

 調査は2月9〜15日、同社の就職情報サイト「あさがくナビ2022」の訪問者を対象に、Web上で実施。22年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生526人が回答した。

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