ITmedia NEWS > 製品動向 >
セキュリティ・ホットトピックス

指紋センサー搭載のFeliCaカード DNPが2021年度内に製品化へ

» 2021年02月08日 13時15分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は2月8日、指紋認証機能を搭載した「FeliCa」対応の非接触ICカードを開発したと発表した。既存のFeliCa対応カードリーダーを改修することなく、入退室管理や電子マネー決済などに指紋認証機能を追加できる。

 カード裏面の指紋センサーを指で押さえながら、カードリーダーにタッチして使う。指紋データはカード内に保存されており、データを保管するためのサーバを用意する必要はないという。DNPは「企業側で指紋データなどの個人情報を持つ必要がないため、情報漏えいのリスクもなく、管理負荷を軽減する」としている。

photo 指紋認証で開錠する

 同社はキャッシュレス決済の普及で、カードの紛失による不正利用の被害も増えていることから、より厳重な本人認証の必要性が強まっているとして開発。企業のオフィスや工場の社員証、マンションの鍵の他、ICカードの高額チャージ利用者向けにカード紛失時の不正利用を防止するサービスでの導入を想定している。

 同社は2月から社内での実証実験を経て、2021年度内に製品化を目指す。

photo DNPが開発したICカード
photo カード裏面に指紋センサーを搭載

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.