「スペルミス」のビールが話題 パッケージに誤表記あっても「購入する」と考える人の割合は?日本トレンドリサーチ調べ

» 2021年01月26日 10時25分 公開
[ITmedia]

 サッポロビールとファミリーマートが、デザインの一部に誤表記があるとして発売中止を発表した新商品を2月に販売することになり話題となった。両社は発表を覆した理由として「多くの消費者から反響があったこと」をあげている。

パッケージに誤表記があっても購入する?(画像はイメージ、写真提供:iStock)

 実際にパッケージの商品名などに誤表記があった場合、購入する人はどのくらいいるのだろうか。誤表記があった場合でも「他の付加価値があれば購入する」と答えた人が54.8%にのぼったことがNEXER(東京都豊島区)が運営する日本トレンドリサーチの調査で分かった。

パッケージに誤表記があった場合その商品を購入する?(出典:日本トレンドリサーチ「商品パッケージの誤表記に関するアンケート」

 調査では、誤表記以外の品質や安全性には問題はないものとして回答を求めた。その結果、36.1%は「購入する」と回答。購入しないと答えた人はわずか9.1%だった。パッケージの商品名が誤表記されていても約9割は購入を検討するようだ。

 商品名が誤って表記されている場合「購入する」と回答した人からは「中身に問題がないなら、まったく気にしない。言われないと間違っていることにさえ気付かないかもしれない」(50代・女性)、「表記以外何も問題なければ、食べても問題ないし、それだけで破棄されるようならもったいない。全ての材料、工程で手間ひまかけて作る人に申し訳ないし日々の暮らしの中で食べられない人も居る訳だから大事にするべき」(30代・女性)、「廃棄ロスや無駄なコストを掛けないようにする事が望ましいので」(60代・男性)、「内容物の品質に問題がなく、表記と内容物が違う旨が知らされていれば問題ないと思うので」(40代・女性)などの声があった。

 また、「安くなっているなど、他の付加価値があれば購入する」と答えた人からは「記載が間違っているだけで、特に内容は変わらないのであれば、B級品として通常価格より安ければ買う。通常価格と一緒だと買わないと思います」(30代・男性)、「間違っただけだろう!と思うので、安くなっていたら買ってしまう」(40代・男性)、「信頼できるメーカー製に限るが、必要なものでお得なら買うと思います」(60代・男性)、「企業のミスには違いないから、定価で買うのは納得できないから」(40代・男性)などの意見があった。

 食品や飲料のパッケージの商品名に“誤った表記”があったとして、その商品を製造会社が回収・廃棄することは「もったいない」と思うか尋ねた。すると86.0%が「思う」と回答した。

パッケージの誤表記で製造会社が廃棄するのは「もったいない」?(出典:日本トレンドリサーチ「商品パッケージの誤表記に関するアンケート」

 調査は1月17〜18日にインターネットで実施。2200人から回答を得た。

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