エンターテインメントとテクノロジーをかけ合わせた「エンターテック」に特化してスタートアップの育成を手掛けるStudio ENTRE(東京都渋谷区)は、コンサート配信プラットフォーム「FAVER」を設立した。サービス開始は今春を予定する。
「FAVER」は、「バーチャル空間での熱狂(Fever At Virtual)」を意味する造語。チャットでのコミュニケーションやマルチアングルでの視聴、デジタル演出など、バーチャルならではのライブ体験を提供する。また、イベント主催者が使いやすいよう、電子チケットの販売から配信環境の提供までシンプルな配信システムにする。
コロナ禍では多くのライブ会場が活動休止に追い込まれた。一方で少しずつオンラインでのライブ配信ビジネスが広がり始めている。加えて次世代通信規格「5G」の運用が本格的に始まり、従来のライブとは異なる配信ならではのライブ体験にビジネス的な可能性が見いだされている。
同サービスを手掛けるFAVER(東京都渋谷区)の小島健太郎社長は、北海道のライジング・サン・ロックフェスティバルを主催するウエス(札幌市)に在籍中、米国の大規模イベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」に参加。日本版SXSWを目指し、北海道を舞台にイベントや実証実験などを展開するNoMapsの実行委員会にも所属していた。「NoMapsでたくさんの起業家や多様な分野で社会をリードするトップランナーに触れたことで、自分の武器を持って地域を盛り上げていきたい」という思いが強まり、起業を決めたという。
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