「Chromeをアップデートしないで」――Salesforce“異例のお願い”の真相「混合コンテンツ」による問題の回避策

Webブラウザ「Chrome」で発生する問題の回避策として、Salesforceが示した手段は非難を浴びた。それは「Chromeのアップデート適用を見送ること」だ。Salesforceはなぜ“異例の助言”をしたのか。その後の行動は。

2021年01月18日 05時00分 公開
[Arielle WaldmanTechTarget]

 Salesforce(salesforce.com)は「混合コンテンツ」(mixed content、「混在コンテンツ」とも)の問題に関する情報発信で迷走している。混合コンテンツとは、エンドユーザーとWebサーバ間の通信が「HTTPS」で暗号化されているWebサイトにおいて、平文の「HTTP」通信でやりとりされているコンテンツを指す。

 GoogleのWebブラウザ「Chrome」が混合コンテンツをブロックすることで発生する問題を受け、Salesforceは「Chromeの最新アップデートの適用を見送るか、旧バージョンにロールバックすること」を推奨した。

 アプリケーションセキュリティエンジニアのイアン・キャロル氏は2020年12月7日、ミニブログ「Twitter」で、Salesforceの示した回避策に疑問を呈した。「Salesforceは混合コンテンツを理由にChromeを古い状態にしておくようエンドユーザーに勧めている。これはひどい助言だ」とキャロル氏はツイート(書き込み)をした。

なぜSalesforceは“異例の助言”に踏み切ったのか

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