「モンスト」好調、ミクシィの最終利益4.4倍に 4〜6月期売上高は1.4倍

» 2020年08月07日 15時56分 公開
[ITmedia]

 ミクシィが8月7日に発表した2020年4〜6月の連結決算は、売上高が293億円(前年同期比41.3%増)、営業利益が74億円(同4.7倍)、純利益が48億円(同4.4倍)と大幅な増収増益だった。屋台骨であるスマートフォンゲーム「モンスターストライク」(モンスト)の売り上げが好調に推移した。

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 モンストを含む、デジタルエンターテインメント事業の売上高は259億円(同34.2%増)。モンストは「エヴァンゲリオン」など他社コンテンツとのコラボレーションや、アニメ「劇場版モンスターストライク」とのメディアミックスが功を奏し、収益を押し上げた。別のスマホゲーム「コトダマン」も、四半期の売上高が10億円を超える規模に成長したという。

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 第2の収益の柱として注力するスポーツ事業は、売上高が23億円(同4倍)。競輪やオートレースの車券を販売する子会社「チャリ・ロト」の事業成長や、昨年に競馬情報サイトを運営するネットドリーマーズを買収した影響で売上高が伸びた。

 ミクシィは同日、21年3月期(20年4月〜21年3月)通期連結業績予想を上方修正。前回予想(5月時点)と比べて、売上高は1000億円から1050億円(前年比6.4%減)、営業利益は110億円から140億円(同18.4%減)、純利益は65億円から85億円(同20.7%減)にそれぞれ引き上げた。

 屋台骨のモンストは、13年のリリースから7年目を迎える。同社は19年5月、ゲーム内容がコアユーザー向けになり、ライトユーザーの消費意欲が低迷しているなどと説明。モンストの売り上げ減少に歯止めをかけようと、他社コンテンツとのコラボ企画などを実施してきた。20年に入り「鬼滅の刃」などとのコラボ企画が功を奏し、V字回復の兆しを見せつつある。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響下でも「エンタメに対するニーズは拡大する」として、「モンストの長寿化、新ジャンルゲームでのカテゴリーリーダーを目指す」(同社)としている。

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