人材大手のリクルートキャリア(東京・千代田)は8月6日、同月1日時点の2021年卒予定の大学生の内定率が81.2%だったと発表した。前年同時期と比べて10ポイント低下した。新型コロナウイルスの影響で企業の採用活動が後ろ倒しになり、内定率が下がったとみられる。
コロナ禍前までは売り手市場の傾向が続いていた新卒採用だが、コロナの影響で長期化する傾向にある。
調査はリクルートキャリアの就職みらい研究所が実施。今回は「リクナビ2021」に登録した学生モニター約940人が対象。大学院生は含まれない。
専攻別に見ると、理系学生の内定率は90.8%で、20年卒の前年同期(94.3%)との差はわずかにとどまった。一方、文系の内定率は76.9%と12.9ポイントも低下。理系よりもかなり苦戦している様子が浮き彫りになった。
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