新型コロナでの経営破綻、東京で100件に――全国では396件東京商工リサーチ調査

» 2020年08月06日 13時20分 公開
[ITmedia]

 東京商工リサーチの調査によると、新型コロナウイルス関連で経営破綻した企業(負債1000万円以上)は8月5日時点で、全国で計396件となった。東京都内では100件に達した。

photo 新型コロナ関連の経営破綻が続く(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

飲食・アパレル関連・宿泊厳しく……8月も苦境か

 夏休み本番となる一方、飲食店への営業自粛・時短要請、長距離移動の自粛などが進む。観光をはじめサービス業などへの深刻な打撃が引き続き予想される。

 調査は東京商工リサーチが2月から実施。6月には103件、7月はやや減ったものの80件の経営破綻が確認された。8月は既に22件発生している(8月5日現在)。396件のうち倒産は335件に上る。

photo 新型コロナ関連破綻件数の推移(東京商工リサーチ「新型コロナウイルス関連破たん状況」)

 都道府県別に見ると東京都が100件で突出。同様に引き続き感染拡大が懸念されている大阪府で38件、北海道22件と続く。

photo 都道府県別の新型コロナ関連破綻件数の推移(東京商工リサーチ「新型コロナウイルス関連破たん状況」)

 業種別に見ると飲食業が59件でトップに。8月も各地で休業や時間短縮営業の要請が出されており、飲食店の苦境は続くと思われる。小売店の休業が大きく響いたアパレル関連も50件、インバウンド需要消失で打撃を受けた宿泊業も40件に上った。

photo 業種別の新型コロナ関連破綻件数の推移(東京商工リサーチ「新型コロナウイルス関連破たん状況」)

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