上場企業役員の女性比率は6%――微増するも「女性役員ゼロ」企業、いまだ過半数2020年3月期決算の会社対象(1/2 ページ)

» 2020年08月11日 16時30分 公開
[ITmedia]

 東京商工リサーチが8月11日に発表した調査によると、2020年3月期決算の上場企業(2240社)の役員数は2万5273人で、そのうち女性役員は6%に当たる1530人となった。前年同期より258人増え、全役員数に占める女性比率も1.1ポイント上昇した。

photo 増加している女性役員だが日本企業ではいまだに少数だ(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

女性役員比率、前年同期より1.1ポイント増

 前年同期には女性役員がおらず、同年3月期に新たに登用された企業は159社に上った。一方で上記の上場2240社のうち女性役員が現在ゼロの企業は1152社で51.4%と、いまだに過半数を占めている。

photo 2020年3月期決算の上場企業の女性役員比率(東京商工リサーチ「女性役員比率調査」)

 国際的に見ても女性の管理職や役員が少ないとされる、日本の企業社会。現在、上場企業の女性役員比率は徐々に伸びているものの、課題も少なくなさそうだ。

 同年3月期決算の上場企業のうち、女性役員比率が前年同期より上昇した企業は512社となった。逆に低下した企業は155社。

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