三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)とSBIホールディングスの提携が加速している。7月30日、それぞれのグループ傘下にある三井住友銀行と、SBI証券ならびにSBIネオモバイル証券の具体的な提携内容を発表した。
スマホ証券であるSBIネオモバイル証券の第三者割当増資を、三井住友FGが引き受ける。これにより20%の株式を三井住友FGが保有することになる。
具体的な取り組みとしては、SBIネオモバイル証券と三井住友銀行が提携し、若年層に向けて各金融サービスを提供する。三井住友銀行の外貨預金やSBIネオモバイル証券の証券サービス「ネオモバ」など、両者の商品やサービスを相互に紹介する。また、SBIネオモバイル証券の顧客に、借り入れニーズに対応するファイナンス商品を案内する。
さらにSBIネオモバイル証券と三井住友銀行の間の資金移動について、相互に即時入出金が可能な仕組みも作る。今後、相互の口座開設に向けた情報連携や、残高照会、自動振替などによるシームレスな口座連携も検討していく。
SBI証券と三井住友銀行も提携し、相続ビジネスにおいて連携していく。SBI証券の顧客に三井住友銀行の相続関連サービスを紹介し、店頭で相談できる体制を整備する。また、SBI証券と三井住友銀行間の入出金機能も強化を検討する。
また、同日、三井住友カードと住信SBIネット銀行は、モバイル決済サービス分野で提携協議に着手した。具体的な取り組みの内容や時期は未定としている。
SMBCグループとSBIグループは4月28日に戦略的資本・業務提携に基本合意した。7月28日には、三井住友カードとSBI証券でカードを用いた投信買付サービスの開始を発表しており、両グループの連携が加速している。
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