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写経でJavaScriptを習得できる? 話題の「ぷよぷよプログラミング」に親子で挑戦してみた(1/4 ページ)

» 2020年07月15日 07時00分 公開
[石井英男ITmedia]

 2020年4月から小学校でプログラミング教育が必修化された。既存の算数や理科といった科目の中で、物事を論理的に考えるプログラミングの要素を取り入れていくことになる。25年には大学入学共通テストでも、プログラミングなどを扱う「情報I」が科目として追加される予定だ。

 こうした背景から、数年前から小中学生を対象としたプログラミング教材が多く登場している。その中の1つ、6月25日にセガが発表した「ぷよぷよプログラミング」(以下ぷよプロ)は、子どもから大人までなじみのある対戦アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」を使った無料のプログラミング教材だ。コーディングで「ぷよ」を動かせるようにし、ゲームを完成に近づけていく。

photo 「ぷよぷよプログラミング」

 果たしてプログラミングを習得できるのか? ゲームを完成できるのか?――筆者と中学1年生の息子が挑戦してみた。

photo 息子のチャレンジやいかに

必要なものは“気合い”

 ぷよプロはぷよぷよのソースコードをそのまま書き写す(写経)ことで、JavaScriptやHTML5といったWeb標準言語を学ぶ教材だ。ソースコードを入力すると、その結果がすぐにぷよぷよのゲーム画面として確認できるのでモチベーションが続きやすい。ゲームと同じキャラクターを使っているので、本物感があるのも利点だろう。

 ぷよプロでは、プログラミング教材を手掛けるアシアル(東京都文京区)が提供する学習環境「Monaca Education」を利用している。Monaca Educationはクラウドベースの学習環境であり、Webブラウザさえ動作すれば特別なソフトウェアのインストールが不要で、PCでもタブレットでも利用できる。

 ぷよプロの公式サイトには、必要なものとして以下が案内されている。

  • PC(Windows/Mac/Gooogle Chromebook/タブレット)
  • インターネット回線
  • メールアドレス
  • プリンタ
  • 気合い

 メールアドレスはアカウント登録に、プリンタは進め方などが書かれた小冊子とソースコード一式の印刷に必要だ。プリンタが自宅にない場合は、コンビニのプリンタなどを活用すると良いだろう。

 最後の気合いだが、ぷよプロは初級が28行、中級が95行、上級が1015行(全て)のソースコードを入力するコースに分かれている。タイピングに慣れた大人なら初級、中級はそれほどでもないが、上級をクリアするにはかなりの気合いと時間が必要だろう。

 なお対象年齢は小学4年生以上とされているが、タイピングにはある程度慣れていないと入力に時間がかかってしまい、途中で投げ出すことにもなりかねない。

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