感染リスク(陽性者との接触)を検出し始めたドイツ版新型コロナ接触確認アプリ。すでに2000回を超える陽性者報告が上がっている。実稼働が始まったドイツのシステムから、どんな情報を得られるのか調査を行った。
ドイツ版接触確認アプリのアプリ内データを調べるに当たっては、以前から協力してくれているベルリン在住の日本人ミュージシャン、流水彩子さんから提供された情報を基にしている。
アプリの設定画面から「COVID-19接触のログ記録の設定」をたどると、「COVID-19接触のログ記録の設定」という項目がある。
この項目を選択すると以下のような画面が表示される。
「接触チェックの記録」をタップすると、以下のような「接触チェックの記録」が表示される。これらのデータは、(多少日付表示がおかしいものの)スマートフォンからのサーバ問い合わせ時刻と思われる。
「チェックの詳細」をたどると、以下のような数字が表示される。
表示された「Anzahl der bereitgestellten Schlussel 2.680」は、日本語で「提供されたキー数2680回」であるが、ここにおける「キー」とは、日独の新型コロナ接触確認アプリが共通して利用している Appleのサイトで公開している仕様にある「Diagnosis keys」を指しており、感染検査結果が陽性であったユーザーが感染をアプリ経由で報告した際の匿名キーのことだ。このまま受け取るとドイツでは7月3日までに合計2680人のアプリユーザーが陽性を報告したことになる。しかし、プライバシー観点からフェイクキーも混ざる仕様となっており、実際の陽性報告数はこれより少ないといえる。
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