本連載は、SNSを中心としたインターネット上のコミュニケーションの動向や若者のトレンドやコンテンツ消費などを専門とする筆者が、企業のSNS活用をテーマとした考察をお伝えするものです。
今回は、いま避けて通れない新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)――以下、「新型コロナ」――が、人々の生活に深刻な影響を与える中で、企業のコミュニケーション活動にはどんな影響があるのかを探っていきます。そして、そこでのポジティブな取り組みに注目して、これからの企業コミュニケーションへの示唆を考察してみたいと思います。
危機や有事の際にどんなコミュニケーションをするか、どんなアクションを取るか。そこで真価を試されるのは、人だけでなく企業(法人)もまた同様です。
生活者もコロナ禍における企業のコミュニケーションに注目していることが、アライドアーキテクツによる「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う消費者のSNS利用実態調査」(回答者数は4157人、2020年4月8〜12日の期間で実施)によって示されています。
まず、Q3の設問結果からは、人々がこの間にTwitterを利用する頻度が増えていることが示されています。
それに関連して、本連載の「SNS担当者は「中の人」から「そばの人」へ? そのために知っておくべき「3つのM」とは」でも述べたことを確認しておきましょう。ここで筆者が述べたのは、Twitterは、あるニュースが拡散され、それに対する人の反応や意見が可視化されるという特性があり、「世の中の今を見る場」として、ユーザーも自身のアイデアや考えを広めたり、告知・拡散したりするときに使う点に特徴があるということでした。
すなわち、Twitterでは、特にこれまでに経験したことのないコロナについてのニュースや世の中の動向を人々が確認しているということが分かります。
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