クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

トヨタ、新型「カローラ クロス」をタイで初公開 主力シリーズにSUVを追加導入国は順次拡大

» 2020年07月09日 12時00分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は7月9日、新型コンパクトSUV「カローラ クロス」を発表し、タイで販売を開始した。セダン、ステーションワゴン、ハッチバックを展開するカローラシリーズに、世界的に人気のあるSUVを追加し、需要の取り込みを狙う。今後、導入国を順次拡大していく。

トヨタがタイで発表した新型「カローラ クロス」

 カローラシリーズは、1966年に日本で初代モデルを発売。同社を代表するクルマとして、150以上の国と地域で累計4800万台以上を販売している。日本では2018年から新型モデルを展開し、18年6月にハッチバックの「カローラ スポーツ」、19年9月にセダンの「カローラ」とワゴンの「カローラ ツーリング」を発売している。

 同社はカローラシリーズについて、「常にその時代のニーズ、地域のニーズに即して進化を遂げてきた」と説明。世界で需要が拡大しているSUVを新たなラインアップに加えた。同社はSUVの新型車を相次ぎ投入しており、日本では19年4月に「RAV4」、20年6月に「ハリアー」を発売。コンパクトSUVでは、19年11月に「ライズ」を発売し、20年秋には「ヤリスクロス」の発売も予定している(発売時期はいずれも日本)。

 今回発表したカローラ クロスのキーワードが「COROLLA MEETS SUV」ということからも、SUVへの期待が伺える。「車格感(力強さを感じさせる外観)」と「ユーティリティ(使い勝手の良さ)」の両立を目指して開発したという。

トヨタの新型「カローラ クロス」

 骨格にはTNGAプラットフォームを採用。新型トーションビームサスペンションによって、安定した走りと全席の乗り心地向上を両立させている。また、ドライバーの目線を高くすることで視野を広くしたほか、最小回転半径を5.2メートルとし、操作性を高めた。

 室内空間の広さも特徴で、ラゲージスペースの容量はクラストップレベルだという。また、子どもを抱えて乗降することを想定し、後席の開口部を広くした。外観デザインは、フロント、リヤともに堂々とした力強さを感じられるように仕上げている。

トヨタ「カローラ クロス」のインテリア。広い荷室を備える
トヨタ「カローラ クロス」のインテリア

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