セキュリティ業界に新しく登場した概念「ソフトウェア定義境界」(SDP)とは何か。SDPの特徴と、それを具現化する仕組みを紹介しよう。
「ソフトウェア定義の境界」(SDP)という概念をご存じだろうか。これはクラウドセキュリティの推進団体Cloud Security Alliance(CSA)が定義した新しいセキュリティの概念であり、以下の2つの特徴を備える。
SDPを具現化するには、接続を確立する前に「単一パケット認証」(SPA)を使って接続の両端のデバイスやユーザーを相互に認証する必要がある。SPAとは、デバイスやユーザーを検証してから接続の確立を許可する仕組みのセキュリティプロトコルだ。具体的には、1つのパケット(送受信するデータの単位)内にリクエスト元(パケット送信者)のIPアドレスなど接続リクエストに関する情報を持たせ、その情報を暗号化する。
例えばアリスがSPAを使ってボブとの接続を確立する際は、アリス側の接続リクエストに関する情報をボブに送る。「もしもし、ボブさんですか。アリスです。お話してもよろしいですか」という具合だ。だが、どうしてボブは、アリスが本人だと分かるのだろうか。それを確立するのが「認証」だ。
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ランサムウェア以外にもさまざまなサイバー攻撃が企業を襲い続けているが、重大なセキュリティインシデントへの対策を適切に行えている企業は今も少ない。その理由や、状況を改善するための4つのステップを詳しく解説する。
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さまざまなITツールの導入が進んだことで、脅威アクターにとっての攻撃対象領域も拡大し、ランサムウェア攻撃が増加し続けている。しかし、多くの企業で対応が後手に回ってしまっている。この状況から脱却するにはどうしたらよいだろうか。
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サイバー脅威に対するレジリエンスと脆弱性管理を強化することは、多くの企業にとって喫緊の課題になっている。リソースとコストが限られている中で、効果的に進めるにはどうすればよいのか。そのヒントを解説する。
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