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停電時に仮想化サーバを保護する200V対応のUPS 自動シャットダウンソフトも提供、専門人材の不足解消に貢献

» 2019年12月13日 10時33分 公開
[城戸芳充ITmedia]

 オムロン ソーシアルソリューションズが仮想サーバ市場への本格参入を発表。200V仕様のサーバ向け無停電電源装置「BU-2R(H)」を発売する。

 災害による企業活動の停止は、時として大きな社会不安を引き起こすことがある。これを踏まえ2010年に政府が閣議決定した「新成長戦略実行計画(工程表)」では、2020年までに大企業はほぼ全て、中堅企業では50%が“事業継続計画(BCP)”の策定を行うことを目標に掲げている。

 災害時における企業活動の継続を妨げる大きな要因の1つが停電だ。情報システムの保護のためには、急な停電時にサーバを自動でシャットダウン可能な体制を築くことが重要となっている。こうしたニーズに応え、オムロン ソーシアルソリューションズが200V仕様のサーバ向け無停電電源装置(UPS)「BU-2R(H)」シリーズを発表した。

photo BU5002R
photo BU3002R/BU3002RH

 今回発表されたモデルでは、増設用バッテリーユニットを最大3台まで接続可能としており、約80分以上ものバックアップ時間を確保。仮想化サーバのシャットダウンに要する時間を確保できるシステムを構築できる。

 また、仮想化環境専用の自動シャットダウンソフト「VirtuAttendant(ヴァーチュ・アテンダント)」を合わせて投入。UPS導入時には必須になる動作テスト作業の設定項目を削減することで、SIerの作業負荷軽減に貢献するとしている。

 製品ラインアップは5000VA/4500W出力モデルの「BU5002R」、3000VA/2700W出力モデルの「BU3002R」「BU3002RH」の3モデル。価格はそれぞれ84万4000円、45万2000円、48万4000円。自動シャットダウンソフトの「VirtuAttendant」は17万5000円だ(いずれも税別)。

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