乗っ取り? 「大蛇みたいなウンコ出た」をリツイート WEGO店舗が謝罪 問われるSNS管理体制原因は不明

» 2019年12月12日 15時45分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

 ウィゴー(東京都渋谷区)の運営するアパレルショップ「WEGO」のダイバーシティ東京プラザ店は12月9日、不適切なリツイートをした件で謝罪した。リツイートは既に取り消されている。リツイートしたものは「大蛇みたいなウンコ出た」という内容で、12月8日午後10時58分に一般人がツイートしたもの。

WEGO公式Webサイト

 広報担当者によると、一部メディアからの問い合わせによって今回の騒動が発覚した。その後、同店のスタッフに聞いてもリツイートした人がいないことから、乗っ取りの可能性があるという。「謝罪ツイートに関しては本社から指示したものではなく、店舗の判断で行った」と話した。同店が謝罪したツイートへのリプライには、批判よりも肯定的なものが多い。思いのほか好感をもって受け止めた人が多いようだ。

「大蛇みたいなウンコ出た」ツイート(出所:Twitter)

 WEGOでは、多くの店舗がTwitterアカウントを開設、運営している。各店舗に対して厳格にマニュアルは課していないという。店長を責任者として、店舗の裁量でスタッフがツイートやリツイートをしている。それぞれ、スタッフのスタイリングや新商品の紹介、イベントの告知などを行っているという。普段からリツイートをすることもあるが、どういったリツイートをするべきかの指定は行っていない。

 過去にこうしたトラブルがあったかを聞いたところ、「本社が確認する中では承知していない」と回答があった。今後については「アカウントの乗っ取りはよくある事案だと聞いている。セキュリティ強化を中心に対策を検討する」とも話した。

 SNSは消費者との距離を縮める一方で、どんなところに炎上するポイントが隠れているのか分からない。2月には回転すしチェーン「無添 くら寿司」のアルバイト従業員が不適切な動画をインターネット上にアップして問題になった。

 四角四面な情報発信では支持を得にくいことも確かだ。しかし、自由に運営を任せることで炎上してしまったときのリスクは計り知れない。従業員に対する管理体制を強化することが各企業に求められている。

謝罪ツイート(出所:WEGOダイバーシティ東京プラザ店公式Twitterアカウント)

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