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東大特任准教授が「行き過ぎた言動」を謝罪 原因は「AIの過学習によるもの」

» 2019年12月02日 12時36分 公開
[ITmedia]

 「弊社Daisyでは中国人は採用しません」などとTwitterで発言していた東京大学大学院情報学環・学際情報学府の大澤昇平特任准教授が12月1日、自身のTwitterで謝罪した。「この度は当職による行き過ぎた言動が、皆様方にご迷惑、不快感を与えた点について、深く陳謝します」とし、一連の発言は「AIの『過学習』によるもの」と説明した。

 不適切とされた一連のツイートについて大澤氏は、「特定国籍の人々の能力に関する当社の判断は、限られたデータにAIが適合し過ぎた結果である『過学習』によるものです」と投稿。これを受け、ネットでは「AIのせいにするな」など批判の声が相次ぎ、12月1日に「AIのせい」がTwitterでトレンド入りした。

 AI開発を行う企業Daisyの代表を務める大澤氏は11月20日、「弊社Daisyでは中国人は採用しません」などと投稿し、人種差別ではないかとネットでは批判が殺到。これに対し東大は24日、「極めて遺憾」とする公式見解を発表し、28日には不適切発言に関する対応措置などを検討するための調査委員会を設置した。

photo 東京大学 公式見解
photo 東京大学 調査委員会の設置について

 波紋はスポンサーにも広がり、大澤氏が講師を務める講座「情報経済AIソリューション寄付講座」に出資していたマネックスグループ、オークファン、大広の3社が、本講座への寄付を中止すると発表した。

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