東急不動産は12月5日、東京・渋谷駅西口の再開発ビル「渋谷フクラス」の中核商業施設「東急プラザ渋谷」をオープンする。“成熟した大人たち”を主なターゲットとして、「人生100年時代」を見据えたライフスタイルを提案する店舗やサービスを展開。渋谷を楽しむ新しいコンセプトを打ち出し、落ち着いて過ごせる場を求める層の獲得を目指す。
建て替え前の東急プラザ渋谷には、2015年3月に閉館するまで49年間の歴史がある。長尾康宏総支配人はその経緯を踏まえて、「新しくなった東急プラザ渋谷は、若者のイメージが強い渋谷であえて大人の方をターゲットにした。これまで愛してくださった人はもちろん、幅広い人たちに来てもらいたい」と話す。
新生・東急プラザ渋谷のコンセプトを反映する“目玉”といえるのが、5階の「シブヤライフラウンジ」だ。「人生100年時代の悩みを解決する糸口を提供する」(長尾総支配人)サービスを提供する8店舗がある。
フロア中央のスペースを占めるカフェが、ソフトバンクロボティクスが運営する「Pepper PARLOR」だ。「Pepper(ペッパー)」などのロボットが働く店舗で、162席を備える。注文から決済までを担当する5体の「受付ペッパー」や、テーブルで会話などをする「相席ペッパー」が客を迎える。小型の二足歩行ロボット「NAO」がさまざまな国や地域のダンスをする姿も、1時間ごとに見られる。
なぜこのカフェが5階のフロアにあるのか。ブランディングプロデューサーの柴田陽子氏は「お孫さんなどと一緒に来て、『これからこんな世の中になっていくんだ』『もっとすてきになる』と想像が広がる場所にするため、“ロボットと人の共生”というテーマが浮かんだ」と説明する。相席ペッパーでは、Googleストリートビューで映し出した場所を当てるゲームなどを楽しむことができ、癒やしや会話のきっかけを提供する。
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