JR東日本は12月3日、2020年春に開業する山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」の概要を発表した。QRコードを使って通過する改札の実験を行うほか、人工知能(AI)を活用した無人店舗を常設。最新テクノロジーを盛り込んだ駅にする。
高輪ゲートウェイ駅は、「最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進め、新しいことをはじめる場所としていく」(同社)。駅案内、警備・清掃などを担うロボットや、環境に配慮した設備を導入する。
自動改札機は、ICカードのタッチ部分の形状を工夫した設備を試行導入。車いすを利用している人もタッチしやすくなる。加えて、QRコードの読み取り部を設置し、QRコード利用のモニター評価実験を行う予定だ。
2階の改札内には、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」を常設店として初めて設置する。これまでに大宮駅と赤羽駅で実証実験を行っており、その結果を検証した上で常設に踏み切った。商品を手に取り、ICカードをタッチして通過するだけで決済できるシステムなどが設置される。
また、JR東日本が展開している駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」も展開。完全個室のブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」を設置する。
日本航空と連携して行う実証実験も予定している。最新テクノロジーを活用して、旅の魅力を発信。仮想現実(VR)の技術によって、視覚や聴覚、香り、風・ミストなどを感じることで旅行を疑似体験できる機器を設置する。
隈研吾氏による駅構内のデザインは、国際交流拠点の玄関口として「和」のイメージを強調。折り紙をモチーフにした障子を想起させる大屋根、象徴的な吹き抜け、大きなガラス面を設けており、駅と街が一体的に感じられる空間になるという。
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