残業が最も多い職種は?――パーソルキャリアが1万5000人の月間平均残業時間を調査した結果、トップは設備施工管理(41.6時間)だった。2位は建築施工管理(36.7時間)、3位は食品・消費財メーカーの営業(35.9時間)、4位は出版社・広告会社などのプロデューサー(35.2時間)だった。IT関係では、アプリケーション担当のITコンサルタント(34.4時間、5位)が最も長かった。
アプリケーション担当のITコンサルタントは、SIerなどに勤務し、顧客企業の業務用アプリケーションの導入・開発・リニューアルなどのコンサルティングを手掛ける職種。ヒアリングから要件・スケジュール・コストの提案までを行うため、多忙な日々を送っているようだ。
6位〜10位は、土木施工管理(34.2時間)、総合商社の営業(34.0時間)、建築・土木関係の設計管理(32.6時間)、販売・サービス業の店長(32.3時間)、法務アシスタントと証券会社の営業(ともに32.0時間)と続いた。
IT業界では上記の他、インフラ担当のITコンサルタント(30.0時間、19位)の残業が多かった。この職種では、顧客企業のネットワーク、サーバ、データベースなどの状況を精査し、業務改善に向けたコンサルティングを行う。アプリケーション担当と同じく、業務内容が多岐にわたるため、残業時間の増加につながっているようだ。
1万5000人の月間平均残業時間は24.9時間だった。残業が少ない職種は、理美容関係(10.3時間)、営業事務(11.1時間)、医療系機器の生産・製造(11.4時間)、医療事務(13.6時間)、経理事務(14.8%)――という結果になり、事務職が多い傾向がみられた。
今回の調査では、残業が少ない職種に就く人の、仕事に対する満足度が必ずしも高いとはいえないことも判明。パーソルキャリアは「残業する理由に妥当性や納得感があるかどうか、自分の裁量で働き方を調整できるかどうか、といった要素が働く人たちの受け止め方に影響するようだ」と結論付けている。
調査は7月に実施。正社員として働く20〜59歳の男女を対象に、インターネット上で実施した。
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