遡上するアユの数をAIで自動計測、NECがシステムを実証

NECは長良川でアユの遡上数を自動計測するシステムの実証を行い、計測品質の均一化や計測業務の効率化の効果を確認した。河口堰の魚道にカメラを設置し、撮影した映像の魚影をAIで判定。魚種を区別し、アユの遡上数のみを自動計測した。

» 2019年11月29日 10時10分 公開
[ITmedia]

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 NECは2019年11月28日、長良川河口堰(ぜき)でアユの遡上(そじょう)数をAI(人工知能)で自動計測するシステムの実証で、計測品質の均一化や計測業務の効率化の効果を確認したと発表した。実証の期間は2019年4〜8月、水資源機構と共同で実施していた。

実証の概要 実証の概要(出典:NEC)

 水資源機構は長良川河口堰の運用開始以来、環境変化の調査として毎年、河口堰の魚道を遡上する稚アユの調査を実施してきた。これまでは、遡上期間となる4〜6月、魚道に設置したカメラで日の出から日没までの映像を撮影し、録画映像を目視で確認してアユの数を数えていたという。

目視判定からAI判定へ、効果は?

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