「月額課金制ならSaaS」「運用サービス込みならSaaS」という誤解――“as a Service”のメリットを見逃さないために知ってほしいこと横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(17)(1/2 ページ)

「Windows 10」に関わる「Device as a Service」を理解する上で重要な「as a Service」という考え方、実は誤解されているケースがあることをご存じでしょうか。まずはその代表であるSaaSから、本来の意味とメリットを解説します。

» 2019年11月27日 07時00分 公開
[松尾太輔ITmedia]

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 こんにちは。横河レンタ・リースで、ソフトウェアの製品開発を担当している松尾太輔です。

 「Windows 10」にまつわる運用の悩みや疑問を解消していく本連載、今回は前回に引き続き、「Windows 10」に関わる「Device as a Service」という考え方をさらに掘り下げる準備をしたいと思います。

 DaaSを理解する上で重要になるのが、土台となる「as a Service」という考え方です。皆さんは、as a Serviceの意味をはっきりと説明できますか? 例として、一般的に広く知られている「SaaS」(Software as a Service)から考えてみましょう。

as a Serviceの“代表” SaaSのメリットを振り返ろう

 さて、SaaSは世に出てきた当初「ASP(Application Service Provider)と何が違うの?」「革袋だけ変えて、中身の酒は同じもの」などと言われたものです。確かに、ASPとSaaSは「物流を通さずに、インターネット経由でユーザーに直接サービスを提供する」という点で共通しています。

 では、ASPとSaaSは、厳密にいえば何が違うのでしょうか? 私は「ASPがサービス提供事業者を指す一方で、SaaSはソフトウェアそのものをサービスとして提供する形態を指す」という点が、ASPとSaaSを分ける違いだと考えています。

 では、SaaSの持つ特長とメリットとは、平たくいえば何でしょう?

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