「禁煙」を掲げているのに、開店前に店員がプカ〜 これって許されるの?消費者庁に聞いてみた(1/2 ページ)

» 2019年11月20日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

 「禁煙の店なのに開店前に店員がカウンターでたばこを吸っている」――Twitter上にこんな投稿があった。投稿した人物は、禁煙を掲げていると思われる店を撮影した画像もアップしていた。

 実際に店員がたばこを吸っていたかどうかは分からない。ただ、一般論として「禁煙」を掲げる店舗で、開店前に店員がたばこを吸うことに問題はあるのだろうか。

一仕事終えてちょっと一服(写真提供:ゲッティイメージズ)

 景品表示法は、事業者が供給する商品・サービスの取引において、次のような表示を禁止している。品質、規格その他の内容について実際のものより著しく優良であると示したり、事実に相違して競争関係にある事業者よりも著しく優良であると示したりすることだ。不当にお客を勧誘することを防止し、お客の自主的かつ合理的な選択を阻害しないことを目的としている(出所:消費者庁公式Webサイト)。

 消費者庁表示対策課は「景品表示法における違反事例集」を公式Webサイトで公開している。ここには、提供する料理に「●●地鶏」と称する肉を使用しているかのような表示をしていたが、実際には使用していなかった飲食店の事例などが紹介されている。

 飲食店を選ぶ際、全面禁煙されていたり、分煙されていたりといったことを重視するお客は一定数いる。禁煙と掲げられているのに、入店してみたらたばこのにおいが残っていて、がっかりするケースが考えられる。こういった場合、景品表示法に違反することになるのだろうか。

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