クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

トヨタ、「RAV4」にPHV投入 日本では2020年夏に発売EV航続距離は約62キロ

» 2019年11月20日 17時25分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は11月20日、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」のプラグインハイブリッド車(PHV)を発売すると発表した。米国で開催中のロサンゼルスオートショーで初公開する。日本と米国で2020年夏、欧州で20年後半に発売する。

トヨタが2020年に発売する「RAV4 Prime」(米国仕様)

 RAV4は1994年の発売以来、米国で累計約397万台、グローバルでは約974万台(10月末時点)を販売。5代目となる現行モデルは、日本では3年ぶりの復活となり、2019年4月に発売した。

 トヨタのPHVは他に「プリウスPHV」がある。RAV4のPHVは「RAV4 Prime」(米国車名)という名称となる。

「RAV4 Prime」(米国仕様)

 RAV4 Primeには、新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載した。このシステムでは、RAV4のハイブリッド車と同じ2.5Lエンジンを搭載しながらも、新開発の大容量リチウムイオン電池を採用し、モーターも大容量化することで、高出力を可能にしている。

 EV航続距離は39マイル(約62キロ)を達成し、高い燃費性能も備えている。また、プリウスPHVにも搭載されている「ヒートポンプオートエアコン」をRAV4 Prime向けに最適化して電力消費の高効率化を実現するなど、環境性能も高めている。

「RAV4 Prime」(米国仕様)。環境性能も高めている
「RAV4 Prime」(米国仕様)

 デザインは、専用ミッドグリルとロアバンパーを採用し、ワイド感と低重心感を演出。また、メッシュグリルでスポーティさを際立たせた。さらに、19インチ専用アルミホイールに大径タイヤを設定。SUVらしい力強さと安定感のある仕上がりになっている。

「RAV4 Prime」(米国仕様)
「RAV4 Prime」(米国仕様)

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