クラウドに移行すべきかどうかを判断するのは簡単ではない。コスト試算で経営層はクラウドに関心を示す可能性があるが、それがクラウド化で検討すべきポイントの全てではない。何を検討すればいいのだろうか。
企業にとってのクラウドはもはや目新しいものではなく、不可欠な存在になった。オンプレミスの支持者は孤独になりつつある。
クラウドにまつわる話題は大きく取り上げられる。クラウドを重視するのはユーザー企業ばかりではない。Microsoftは、企業のIT部門に対してアプリケーションが稼働するインフラとして、クラウドサービス群「Microsoft Azure」(以下、Azure)を利用するよう強く推奨している。このような状況で、オンプレミスとクラウドを比較する議論をした場合、オンプレミスを支持するIT管理者は孤独を感じるだろう。
クラウドがあらゆる用途に適しているとは言えない。クラウドで運用できないシステムやアプリケーションを見つけることは難しくなっているが、だからといって何から何までクラウドに移行する必要があるわけではない。
変化を好む人はあまりいない。そしてシステムの運用環境がオンプレミスからクラウドに移行する変化においては、さまざまな作業や調整が必要になる。
クラウド移行に前向きになれないIT管理者がいることは無理もない。とはいえ、自社が付き合うベンダーがクラウド事業に注力していれば、いわばその“不可抗力”でクラウド移行を進めなければならない場合もある。
オンプレミス分野から手を引くベンダーの動きは珍しいものではない。IT管理者はこの現実と向き合い、これまでとは異なる選択の仕方をすることが求められる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「IBM i の脱レガシー=ERP移行」に逃げない、モダナイズのアプローチとは? (2025/6/27)
「秘伝のExcel」がリスクに? クラウドコスト最適化はどこでつまずくのか (2025/5/30)
生成AIの本格利用でコスト急増も 「クラウド3大課題」にどう対処する? (2025/5/9)
KDDIの通信品質と事業成長を支える“共通インフラデータ基盤”構築の舞台裏 (2025/3/12)
高まるSaaSバックアップ需要で「ストック収益」を拡大するには (2025/1/22)
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...