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PayPayフリマ、PayPayモールで最大20%還元 メルカリ・メルペイなどに対抗

» 2019年10月28日 12時20分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは11月1日から、フリマアプリ「PayPayフリマ」とECサイト「PayPayモール」で、モバイル決済サービス「PayPay」で支払ったユーザーを対象に、購入額の最大20%相当を電子マネーで還元するキャンペーンを実施する。10月に立ち上げたばかりのPayPayフリマ、PayPayモールの利用を促進する狙い。

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 「PayPayフリマの購入で最大20%相当戻ってくるキャンペーン」(12月25日まで)と「PayPayモールで100億円相当あげちゃうキャンペーン」(1月31日まで)を実施する。

 前者では、PayPayフリマでの購入額を「PayPay残高」で支払った場合、通常時に付与する1%相当の「PayPayボーナス」に加え、条件に応じて19%相当の「PayPayボーナスライト」を上乗せし、最大20%相当を還元する。PayPayボーナスライトの付与上限は、買い物1回当たり1000円相当で、1カ月当たり3000円相当まで。

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 後者では、PayPayモールで「PayPay残高」か「Yahoo! JAPANカード」で支払った場合、通常の還元に加え、9%相当の「PayPayボーナスライト」を上乗せし、購入額の最大合計20%相当を還元する。

 PayPayボーナスライトの上乗せ分の付与上限は、1カ月当たり1万円相当まで。キャンペーン期間中でも、還元総額が100億円相当に達した時点で終了する。

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PayPayと連携で、メルカリなどと差別化

 ヤフーは10月7日にPayPayフリマをスタート。成長が鈍化しているネットオークション市場とは別に、伸びしろのあるフリマ市場にも本格的に取り組むことで、収益基盤を強化する狙いがある。

 16日にオープンしたPayPayモールは、「Yahoo!ショッピング」と比べて出店条件を厳しくし、ライトユーザーでも安心・安全に使えるサービスを目指す。

 ただ、フリマアプリやECサイトの市場では、メルカリや楽天市場など競合も多い。モバイル決済の分野でも、メルペイやLINE Payなどのライバルがひしめいている。

 ヤフーは、PayPayフリマ、PayPayモールと、累計1500万のユーザーを抱えるPayPayを連携。キャンペーンによって両サービスの利用を促すとともに、付与した電子マネーを買い物で使ってもらうことで、PayPayの利用も促進する──という相乗効果を狙う。

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