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GoPro HERO8 Blackを頭に乗せ、歩いて走って分かったこと(1/2 ページ)

» 2019年10月25日 09時34分 公開
[松尾公也ITmedia]

 GoProのアクションカム最新モデル「GoPro HERO8 Black」が10月25日に販売開始された。公式サイトで予約したら少し早く届いたので使ってみた。

 GoProは「Black」と付くのがフラッグシップモデルで、筆者はGoPro HERO6から毎年購入している。「GoProはサブスクするもの」と冗談で言っているが、iPhoneと同様、毎年新しいものにしている。確実な進化があると実感しているからだ。公式サイトにて送料込み5万800円で手に入れた。

 GoPro HERO6からHERO7への変化は、形状がほぼ同じでソフトウェア面の改良がメインだった。HyperSmoothと呼ばれる映像スタビライゼーション(安定化)技術によって手ブレ補正が大幅に軽減され、「もうジンバルは不要」とCEO自ら宣言するほどの力の入れよう。GoProはジンバルも販売しているのに、である。ただ、その負荷が大きかったか、発熱により異常停止することが多く、安定性で不安を残したまま1年が過ぎた。

 その目玉機能であるHyperSmoothがHERO8で2.0にバージョンアップした。

 安定化はさらに向上したとうたっており、さらに「水平を取れる」ようになったというのがポイント。ハードウェアのジンバルと異なり、ソフトウェア処理による映像安定化では通常、水平に対する映像角度のズレを修正することはできない。筆者はヘルメットの上にマウントしてGoPro撮影をしているのだが、その状態では水平が取れているかを確認することはできず、結果的にすごくずれた映像しか撮れていないということが多々あった。HERO8のHyperSmooth 2.0ではその問題が解決できるはず。これも購入を決めた要因の1つだ。

 HyperSmoothはソフトウェア的な補正なので、水平修正を行う当然だがさらにクリッピングされ、表示領域は狭くなる。だが使用シーンによって修正するしないを選べるのはいい。

photo 自転車用ヘルメットにGoPro HERO8 Blackをマウントした

 では作例1。ひさしぶりに青空が見えた日に石神井公園を散策してみた。最初は徒歩で、豊島氏のお姫様が身を投げたという伝説がある三宝寺池をぐるりと。上下動が以前より少なくなっている気がする。

 作例2は先ほどの続きで、途中からシェアサイクルに乗り換えている。

 作例3はそのまた続き。石神井公園のボート池から商店街に抜ける。池の横の道はタイル路でかなりデコボコしているが、安定した映像になっているはずだ。青空はGoPro的な作り過ぎ気味のブルーで、そこは変わらずよい。

 これら3本の動画は、Cinematicという設定で撮影。4K 30FPSでレンズはリニア(19〜39ミリ)、水平の揺れを抑えるHyperSmooth Boostはオンになっている。

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