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変幻自在な未来のクルマ、日野自動車が世界初公開 バスにもトラックにも変身東京モーターショー2019

» 2019年10月23日 18時52分 公開
[村上万純ITmedia]

 日野自動車が10月23日、「東京モーターショー2019」で、用途によってボディーを載せ替えられるクルマのコンセプトモデル「FlatFormer」を世界初公開した。動力部分とボディー部分を分離しており、ボディーを変えることでバスになったり、貨物自動車になったりするという。

日野自動車ブース。荷物を運ぶ集配ユニットを備える「FlatFormer」
「FlatFormer」のプラットフォーム部分

 動力部のプラットフォームには、完全自動運転を可能にする制御ユニット、ステアリング機構やブレーキ、モーターを一体化したフロントの駆動系ユニット、走行用バッテリーなどを採用。ボディー部分は3Dプリントで製作し、スクールバス、飲食物を販売するケータリング車、貨物自動車など目的別に脱着できるという。プラットフォーム部分の外寸は4700(幅)×1700(奥行き)×335(高さ)ミリ。実用化のめどは未定。

 東京モーターショーに合わせ、同社はサンライズと共同制作したオリジナルアニメ作品「あの日の心をとらえて」をYouTubeで公開。先端技術によって自然を保護する地方の町を舞台に、主人公と幼なじみがすれ違う姿を描いた。作中にはFlatFormerが登場する。監督・脚本は「ラブライブ!」などを手掛けた京極尚彦さん。

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YouTubeより

 FlatFormerのデザインを担当した日野自動車の佐藤仁一さん(デザイン部 創造デザイン室 未来プロジェクトグループ 主管)は、「いろいろな世代の方に訴求したいと思い、アニメーションを制作しました。作中でもモノを運ぶデリバリーサービスが登場しますが、自動梱包やドローン集配などでラストワンマイルの問題を解決しています。ただ人やモノを運ぶだけじゃなく、それにどういった付加価値を付けるかを意識しました」と説明する。

スライド式の集配ユニット。それぞれの箱に荷物を入れられる
集配ロボット

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