フラッシュメモリが安くなってもSSDが安くならない“意外な理由”「NAND型フラッシュ」価格下落の裏側【前編】

NAND型フラッシュメモリの価格が低下しても、それを積載するフラッシュストレージの価格が下がるわけではない。それはなぜなのか。

2019年10月09日 05時00分 公開
[Dave RaffoTechTarget]
画像

 供給過剰が原因でNAND型フラッシュメモリの価格が下落しても、必ずしもフラッシュストレージの値段が下がるわけではない。

 ストレージベンダー各社の話を基にすれば、フラッシュストレージの販売価格を左右する要素は、フラッシュメモリの原価だけではない。競争圧力や性能、市場環境、さらには「ムーアの法則」(半導体の集積度が約2年で2倍になるという経験則)に基づく観測など、さまざまな要素が影響する。

 NAND型フラッシュメモリの価格が低迷する状態は、当分続く見通しだ。半導体分野の調査会社Objective Analysisの主席アナリスト、ジム・ハンディ氏は「NAND型フラッシュメモリの供給過剰は少なくとも2021年まで、長ければ2025年まで続く可能性がある」と予測する。これはメモリメーカーにとっては良くないニュースであり、顧客にとっては朗報に聞こえる。だがフラッシュストレージの価格にもそのまま影響するわけではない点に注意が必要だ。

NAND型フラッシュメモリの価格下落だけではSSDの価格が下がらない“本当の”理由

ITmedia マーケティング新着記事

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...

news108.jpg

TOPPANとデータX、中堅企業向けデジタルマーケティング支援で協業
TOPPANとデータXは、中堅企業を対象としたデジタルマーケティング支援領域のデータ基盤構...