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「iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max」は何が変わった? XR/XS/XS Maxとの比較まとめ(1/2 ページ)

» 2019年09月11日 05時21分 公開
[井上輝一ITmedia]

 米Appleは9月10日(米国時間)、iPhoneの新モデル「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」を発表した。日本などで13日から予約を受け付け、20日に発売する。それぞれ、2018年発売の前モデル「iPhone XR」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の後継機種という位置づけだ。前モデルと比べながら、新機能や注目ポイントを紹介していく。

新モデル「iPhone 11 Pro」

ストレージラインアップは変わらず 価格は5000〜1万円値下げ

 新モデルのストレージラインアップはiPhone 11が64GB、128GB、256GBで、iPhone 11 Proと11 Pro Maxが64GB、256GB、512GB。つまり前モデルと変わらない。

 価格はiPhone 11の64GBモデルが7万4800円(税別、以下同様)で、iPhone 11 Proの64GBモデルが10万6800円、iPhone 11 Pro Maxの64GBモデルが11万9800円。

新iPhoneのストレージ別の価格一覧

 各モデルとも、18年当時の前モデルのラインアップに比べて5000〜1万円程度値下がりしている。

去年発表時の各モデルの価格

 iPhone 11などの発表後、AppleオンラインストアからiPhone XS/XS Maxは注文できなくなった。iPhone XRは256GBモデルがディスコンとなり、64GBモデルが6万4800円、128GBモデルが6万9800円に値下げされている。

新モデルの“スタンダード”、「iPhone 11」は2眼カメラ仕様に

「iPhone 11」

 iPhone 11は、今回発表された機種の中では「スタンダード」といえるモデル。ディスプレイサイズは6.1インチで1792×828ピクセル。IPS液晶の「Liquid Retina HD」ディスプレイを搭載し、本体サイズは75.7(幅)×150.9(奥行き)×8.3(高さ)ミリ、重さ194グラム。いずれもiPhone XRと同じだ。

iPhone 11とiPhone XRの比較表

 前モデルのXRはアウトカメラが1つだったが、iPhone 11はデュアルカメラを搭載。35mm判換算26mmの標準的な広角レンズ(F1.8)に加え、13mmの超広角レンズ(F2.4)を備えた。いずれもイメージセンサーは1200万画素。光学式手ブレ補正は広角レンズのみ搭載する。

広角と超広角の写真比較

 撮影モードに、夜のシーンを明るく捉えられる「ナイトモード」を追加した。

 チップセットには新たに「A13 Bionic」を搭載する。「1秒間に1兆回の計算ができる」としており、「スマートフォン史上、最高のプロセッサ/グラフィックス」をうたっている。

 防水性能は水深2メートルで最大30分間耐えられる「IP68」等級に対応。XRのIP67等級からスペックアップした。

iPhone 11でできること

iPhone XRからの変更点

 まず、本体サイズ、重量、ディスプレイ、ストレージのラインアップは変わらない(XRの256GBがディスコンになったが)。

 カメラが2眼になったことと防水性能向上の他には、インカメラ「TrueDepthカメラ」が1200万画素になり4K動画撮影に対応したことと、モバイル通信が「4G LTE-Advanced」から「ギガビット級LTE」となったこと、Wi-Fiの最新規格「Wi-Fi 6」に対応したことが挙げられる。

 また、XRはブルー、ホワイト、ブラック、イエロー、コーラル、(PRODUCT)REDの6色展開だったが、iPhone 11はパープル、ホワイト、イエロー、グリーン、ブラック、(PRODUCT)REDの6色となり、ブルーとコーラルが消え、パープルとグリーンが追加された。

iPhone 11の色展開

 バッテリーに関しては、「iPhone 11はXRに比べて1時間長い」(Apple)としている。

3眼カメラになった「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」

 iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxは、前モデルのXSとXS Maxの筐体サイズにiPhone 11のスペックを載せ、カメラを3眼化したものと考えると分かりやすい。

 iPhone 11 Proの本体サイズは144(高さ)×71.4(幅)×8.1(厚さ)ミリで重量は188グラム。iPhone 11 Pro Maxの本体サイズは158(高さ)×77.8(幅)×8.1(厚さ)ミリで重量は226グラム。

 いずれも、前モデルから数ミリ程度大きくなり、10〜20グラム程度重くなっている。

 11 Proは5.8インチ(2436×1125ピクセル、458ppi)、11 Pro Maxは6.5インチ(2688×1242ピクセル、458ppi)の有機ELディスプレイを搭載する。これはそれぞれの前モデルと変わらない。

iPhone 11 Pro/11 Pro MaxとXS/XS Maxの比較表 【訂正:XS/XS Maxのカラーを修正しました】

 大きく変わったのは、トリプルレンズになったアウトカメラだ。従来の広角(26mm F1.8)+望遠(52mm F2.0)の2眼に、iPhone 11で加わった超広角レンズ(13mm F2.4)を備える。いずれもイメージセンサーは1200万画素。光学式手ブレ補正は広角と望遠で対応し、超広角では対応しない。

トリプルレンズのスペック

 その他の撮影性能はiPhone 11と基本的に同じだ。インカメラのTrueDepthカメラも1200万画素で同様。チップセットもA13 Bionicで変わらない。

iPhone 11 Pro/11 Pro Maxでできること
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