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夏休み明けに「転職を考えたことがある」は4割 実家に帰る人に強い傾向65%が「会社に不満」

» 2019年08月09日 13時30分 公開
[ITmedia]

 夏季休暇やお盆休み明けに転職を考えたことがある人は約4割――。人材総合サービスを手掛けるスタッフサービス・ホールディングスが8月9日に発表した「夏休みと転職に関する調査」結果によると、38.4%の人が夏休み明けに転職や退職を検討したことがあると回答した。

photo 夏休みやお盆休み明けに転職を考えたことがある人は……

 回答の内訳は「何度もある」が14.3%、「何度かある」が24.1%。「一度もない」が61.6%だった。また、「3年に1回以上、夏休みに実家に帰る」という人に限ると、「何度もある」「何度かある」が合わせて47.0%に上り、「実家住まいである」人の27.5%を大きく上回った。定期的に帰省する人の方が、夏休みを経て転職を検討しやすい傾向があることが分かった。

photo 夏休み・お盆休み明けに退職や転職を考えたことがあるか(スタッフサービス・ホールディングス調べ)
photo 「実家住まい」と「3年に1回以上実家に帰る」を比較(スタッフサービス・ホールディングス調べ)

 夏休み、お盆休み明けに退職や転職を考えた理由(複数回答)として、最も多かったのは「休み中に自分の働き方や今後を考え直したから」(62.8%)。他には、「このまま休んでいたいと思ったから」(30.5%)、「ボーナスが支給された後だから」(24.2%)、「転職活動の時間が作れそうだから」(24.2%)という回答も多かった。

photo 夏休み・お盆休み明けに退職や転職を考えた理由(スタッフサービス・ホールディングス調べ)

 また、3年に1回以上夏休みに実家に帰る人を対象に、帰省のタイミングで「地元での就職を考えるか」を問うと、「何度もある」「何度かある」を合わせて33.8%だった。その理由を自由に答えてもらったところ、「東京に疲れたから(東京都・40代男性)」「地元が恋しくなったから(岩手県・40代男性)」「親や地元の人たちと接していると、仕事に忙殺される毎日がむなしく感じたから(福岡県・30代男性)」などが挙がった。

photo 実家に帰ったタイミングで「地元での就職」を考えたことがあるか(スタッフサービス・ホールディングス調べ)

 転職の検討とは関係なく、「今勤めている会社に対して、不満があるか」についても質問。「ある」が28.9%、「どちらかというとある」が35.9%となり、合わせると64.8%の人が、会社に対して何らかの不満があるという結果になった。不満の内容を問うと(複数回答)、圧倒的に「給料が安い」(61.3%)だった。「上司が理不尽」(32.9%)、「不当な評価」(24.7%)、「休みが取りづらい」(23.1%)も挙がった。

photo 今勤めている会社への不満(スタッフサービス・ホールディングス調べ)

 調査は7月17日〜19日にインターネットで実施。20〜49歳の会社員1000人から回答を得た。

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