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「アフタヌーン」などコミック誌の電子書籍1年分が「ほぼ無料」 講談社の狙いは

» 2019年08月14日 17時51分 公開
[井上輝一ITmedia]

 「AmazonのKindleストアで、講談社のコミック誌が破格のセールを行っている」──こんなニュースが8月10日ごろからネット上で話題になっている。例えば、青年漫画誌「月刊アフタヌーン」の2018年分(12冊)は定価8400円のところ、168円に値下げされている。さらに半額分のAmazonポイントが付与されるため、実質84円となり、定価の99%オフで購入できる状況だ。

「月刊アフタヌーン」2018年分のまとめ買いが168円に

 その他、「月刊少年シリウス」「月刊モーニング・ツー」「なかよし」「BE・LOVE」「EKiss」「別冊フレンド」「デザート」の2017年分と2018年分が値下げの対象に

 「ほぼ無料」ともいえる価格設定の狙いを講談社に聞いた。

「コミック誌の魅力を再発見してほしい」

 講談社は、「読者の方にコミック誌の魅力を感じて(もしくは再発見して)ほしい」とキャンペーンの狙いを話す。「コミック誌とその収録作品のファンになり、コミック誌を継続的に購入するきっかけになってほしいという思いから企画した」

 コミック誌に限らず、雑誌のバックナンバーは時間の経過とともに売れ行きが滞ってしまいがちだ。そこで、講談社はバックナンバーへの注目度を増やすことで、コミック誌自体へのファンを増やせればと考えたという。

 一方で、Kindleストアのトップページには特に講談社のキャンペーンへのリンクはない。「販売の導線については、各ストアにお任せしている」。キャンペーン自体はKindleに限るわけではなく、ebookjapanなど複数の電子書籍ストアで展開しているという。

 キャンペーン期間は8月23日(金)まで。

キャンペーン対象雑誌一覧

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