メルカリ傘下で金融事業を手掛けるメルペイは8月1日、モバイル決済サービス「メルペイ」の後払い決済サービス「メルペイあと払い」を一部加盟店で利用した顧客に対し、購入額の70%相当のポイントを還元するキャンペーンを始めた。期間は11日までで、還元額の上限は1人当たり1500ポイント。ユーザーは1ポイント=1円として、次の買い物で利用できる。
施策の名称は「ニッポンの夏!最大70%還元!キャンペーン」。期間中に本人確認を終えたユーザーには、後払いに加え、残高で決済した場合もポイントを還元する(いずれも18歳未満は対象外)。ポイントの付与は決済の翌日に行う。
対象店舗は吉野家、マクドナルド、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、デイリーヤマザキ、ミニストップ、ポプラグループ。吉野家の一部店舗では、還元額が購入額の50%になる。
メルペイは2月にローンチ。フリマアプリ「メルカリ」の取引で得た売上金を加盟店での決済に使える点が特徴だ。バーコード決済と非接触決済「iD」の他、後払いに対応しており、代金をコンビニ・ATM・口座振替で翌月に支払うことができる。累計利用者数は約200万人(6月時点)。
メルカリは20〜30代の女性ユーザーが中心だが、メルペイは30〜40代の男性ユーザーにも広がっているという。メルペイは、外食チェーンや大手コンビニと組むことで、男性ユーザーのさらなる獲得を図りつつ、提携先には女性ユーザーを送客する狙いがある。
メルペイ マーケティング責任者の山代真啓氏は、8月1日に開いた発表会で「現在は多様な決済サービスが乱立しているが、その多くは残高のチャージが基本。後払いはその手間が省けるので、ユーザーから利便性を評価する声が届いている。このキャンペーンを機に、後払いを引き続き打ち出していきたい」と説明。
「メルカリとメルペイの組み合わせにより、本来は不要だったものを価値に変え、買い物で使ってもらえる循環型社会を実現したい」(山代氏)と意気込んだ。
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