ビットコイン暴落 一時100万円近くに

» 2019年07月16日 16時40分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 一時150万円に迫ったビットコイン価格だが、FRB議長の議会証言や米トランプ大統領の暗号資産に対するツイートなどもあり、大きく下落。連休最終日の15日には100万円近くまで下落した。7月16日16時現在は115万円前後で推移している。

ビットコインの過去30日間の値動き(=CoinGecko)

 ここ数日間に、米国での暗号通貨に対する否定的なコメントが相次いだことも、背景にある。FRBのパウエル議長は11日の議会証言で、「ほとんど誰もビットコインを決済に使っていない。ほとんど金のような価値の保管手段だ」と話した。

7月10日の米国議会の公聴会で、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、Libraへの懸念を表明した。金融安定監視評議会(FSOC)でも問題に取り組むという(写真=ロイター)

 さらに、トランプ大統領も「ビットコインや他の暗号通貨のファンではない。これらはマネーではない。ボラティリティは高く、価値には何の根拠もない」とツイート。さらに、パウエル議長もトランプ大統領も、Facebookの暗号通貨Libraに否定的なコメントをした。

 12日には、仮想通貨交換所のビットポイントから、国内3度目となる仮想通貨流出事件も発生。金融庁が、ビットポイントジャパンに対する業務改善命令の報告義務を6月28日に解除した矢先の出来事だった。

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