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“スタンド使い”は見分けられる? 「ジョジョの奇妙な冒険」で学ぶ認証の極意架空世界で「認証」を知る(1/3 ページ)

» 2019年07月08日 07時00分 公開
[朽木海ITmedia]

この記事は認証セキュリティ情報サイト「せぐなべ」に掲載された「架空世界 認証セキュリティセミナー 第19回『架空世界の敵味方識別【ジョジョの奇妙な冒険】」(2018年4月12日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。当時未発売だった製品やサービスの記述などは、本記事掲載時の状況に合わせて編集しています。

 ……それでは講義を始める。

 前回はTVアニメ「BEATLESS」を題材に、認証と技術的特異点(シンギュラリティ)を迎えた社会について述べた。ちょっと難しかっただろうか?

 今回は安心してほしい。いつものこじつけ……ゲフンゲフン、とんちを利かせたタイプのネタをお送りする。題材となるのは少年マンガの金字塔「ジョジョの奇妙な冒険」だ。

「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーーッ!!」

 まずは基本データから紹介しよう。

 荒木飛呂彦が1986年に週刊少年ジャンプで連載を開始。2005年から月刊ウルトラジャンプで連載が続けられている長寿シリーズだ。シリーズの単行本は100巻を超え、数々のゲーム化アニメ化も果たされている。

 あらすじに関しては今回紹介しない。なにせジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオ、そしてその後継者たちが世代を超えて戦い続けるという大河ストーリーであるからだ。世代ごとに世界背景や敵も変わるので、全てを説明しきれない。それに、すでに既読である諸君の方が多いだろう。

 しかし、ジョジョで認証に絡む場面が登場しただろうか? それはそれとして、今までカクセキュを受講して来た君たちの脳みそを駆使すればなんてことないはずだ。それでは紹介していこう。

「ああ、うそだぜ! だが……マヌケは見つかったようだな」

 まずは第3部「スターダストクルセイダース」より、空条承太郎VSダークブルームーンの戦闘のシーンからだ。

 承太郎の母・ホリィを救うため、エジプトで待つディオの元へ向かう船旅の途中、承太郎たちは正体不明のスタンド使いからの攻撃を受ける。密航者の少女がいかにも怪しいのだが、船長が密航者の少女を船倉へ連れて行こうとしたとき、承太郎が「スタンド使いは船長だ」と指摘する。

 スタンド使いには共通する特徴があり、スタンド使いはタバコの煙を少しでも吸うと、鼻の頭に血管が浮き出るというのだ。少女以外の全員が鼻の頭を押さえて確認するが、これが承太郎の狙いだった。

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