この記事は榊巻亮氏のブログ「榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』」より転載、編集しています。
この連載ではダメ会議からの脱却に向け、会議の基本動作を解説してきた。今回お話する基本動作7「対話を促し、合意形成する」で、会議進行時のポイントは最後になる。
前回は基本動作6「主張を引き出す」で、参加者の主張を引き出すポイントを学んだ。これができるようになったら、次は参加者同士の対話を促そう。
そもそも、「相乗効果」がない会議はダメだ。誰かがひたすら独演している会議や、参加者が自分の主張をするだけの会議は、想像しただけでうんざりする。
せっかく複数の人間が集まって議論しているのだから、参加者の考えをぶつけ合って、「A案 or B案」の二者択一ではなく、「より良いC案」をひねり出したい。そのために必要なのは「対話」だ。
会議を仕切るファシリテーターと参加者の関係を図で考えてみよう。
一番左は、発言のない状態だ。これは前回解説した基本動作6で対応しよう。ファシリテーターが積極的に話しやすい雰囲気を作り、発言を引き出せるようになると、真ん中の「ファシリテーター対参加者」のコミュニケーションになる。ファシリテーターが質問し、参加者が答えるという関係だ。
しかし、目指すべきは一番右、「参加者同士が活発に意見を交換している状態」だろう。参加者同士の議論から、新たな意見が生まれてくる状態である。
では、どうすればこの状態が作れるのだろうか?
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