皆さんこんにちは、白木智幸です。6月に米Appleが発表した新型「Mac Pro」が大きな話題となりました。その見た目もさることながら、映像・音楽制作などのプロ向けマシンとして非常に高性能なコンピュータに仕上がっています。
Mac Proのような高性能PCは、強力なプロセッサ(CPU)とグラフィックスカード(GPU)を共に搭載していることがほとんどです。実は今、Mac Proほどのモンスターマシンではなくとも、高性能GPUを搭載したPCの需要が増えているのをご存じでしょうか。
そもそも「GPUとは何か?」という方も多いでしょう。実は、PCの映像をディスプレイに映し出すための非常に重要な基本パーツの一つです。
といってもPCを使うときにGPUを意識する人はあまり多くないでしょう。今は多くのCPUにGPUが内蔵されています。PCで3Dゲームをプレイしたり、高度な動画編集をしたりする人以外は内蔵GPUで十分です。しかし、一昔前はディスプレイに映像を描画する機能がCPUに内蔵されていなかったので、GPUを別に用意する必要がありました。
当初、GPUは後から追加する拡張カードとして提供されたり、マザーボードというPCの主な基板に組み込まれていたりしました。当時はCPU内蔵のGPUは性能が低く、GPUを後から追加する使い方は珍しくありませんでした。近年は内蔵GPUの性能が十分に向上したため外付けGPUを搭載する必要性は薄くなり、CPUに内蔵される現在の形に落ち着きました。
当然、4K以上の高解像度ディスプレイや、より滑らかな3Dグラフィックスをスムーズに表示するにはGPUの能力が不可欠です。GPUの能力が不足すると、3Dゲームの動きがカクカクしてしまったり、表示に時間がかかったりします。
以前、私の連載で「日本も『eスポーツ元年』か いま熱いゲーミングPCの魅力」を紹介したように、PCでゲームをプレイするには、ある程度の高性能GPUを搭載したPCを用意しなければ快適には楽しめません。
さて、GPUがどのようなものかはお分かり頂けたと思いますが、GPUはディスプレイの表示という役割の他にも意外なところで活躍しています。
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